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COLUMN コラム

公益財団の医療法人による資金調達に重要な格付けとは

融資を受ける際に知っておきたいこと


公益財団医療法人も安定した経営を続けていくためには、資金調達がポイントになります。
資金調達の方法はファクタリングなど様々ありますが、金融機関からの融資が一般的ではないでしょうか。
なぜなら、公益財団などの医療法人は、社債を発行することが難しいからです。
また、新型コロナウイルスの影響によって特例ができたりと、融資が通りやすくなっているため、資金繰りが悪化してしまった公益財団医療法人は融資を受けることも検討してみてください。
金融機関から融資を受ける際には審査に通らなければなりません。
簡単に通る場合もあれば、断られることがあります。
そこでポイントになるのは格付けです。
評価基準は数字で評価する定量要因と、数字では評価しにくい定性要因があります。
それぞれの要因について知っておきましょう。


二つの要因について


定量要因は安全性、収益性、成長性、返済能力の4つの項目があります。
まず、安全性の項目では、安全性の高い方から評価が高くなるという格付けがされます。
自己資本比率やギアリング比率、固定長期適合率、流動比率など、それぞれに点数が割り振られており、評価されていく形です。
収益性では、医療機関の収益性が高いどうかのチェックが行われます。
売り上げ、総資本はあるのに利益がそこまで上がっていないと評価が低くなるため、要注意です。
成長性は医療機関が伸びているかどうかをみられる項目で、経常利益増加率、自己資本額、売上高をチェックされます。
返済能力は債務償還年数、インタレスト・ガバレッジ ・レシオ、キャッシュフロー額を見られます。
これらのそれぞれの項目ごとに点数が割り振られており、合計で129満点になりますが、100点満点にして計算し直し、評価して点数に応じて格付けされることになるのです。
配点の高い項目を改善していくことがポイントになります。
定性要因は11項目あります。
市場状況や景気、業歴、従業員モラルなどがあり、評価する人によっても変わりそうなものがありますが、それぞれの評価に加味されることを把握しておくと問題ないでしょう。
配点も定量要員の方が大きな割合を占めるため、金融機関から資金調達をする際は定量要員を改善してみてはいかがでしょうか。