株式会社リアルコンテンツジャパン|医療法人設立などの医療・介護分野の専門家

COLUMN コラム

公益財団の医療法人で知っておきたい病院経営の危機とは

知らないと危険なこと


これから公益財団などの医療法人を設立しようと考えている院長先生もいるのではないでしょうか。
中には、すでに動き始めている先生もいるかもしれません。
公益財団の設立は書類を提出するだけで簡単に立ち上げられるわけではなく、様々な準備を進めていく必要があります。
資金調達や書類作成、スタッフの採用、定款の定めなどやらなければならないことがたくさんあり、慌ただしくしているでしょう。
準備を進めながらも、知っておきたいことがあります。
それは公益財団などの医療法人における経営危機です。
高齢化が進み、今後も高齢者が増加していくため医療サービスの需要は右肩上がりになるイメージがありますが、そのような状況でも経営危機に陥っている医療法人も少なくないのです。
実際に、平成28年の調べでは一般病院の4割が赤字だとされています。
規模が大きいところほど、赤字を過去の遺産でつないでいる現状が目立ち、遺産を食い尽くしてしまったところが倒産へと追いやられているようです。
これから開業する先生は、長期的に安定した組織でいられるように経営危機について知り、対策をしていかなければなりません。


需要と供給のバランス


経営の基本は需要と供給のバランスです。
そのバランスが崩れつつありますが、その原因は回転率の悪さにあります。
飲食店と同じように回転率が悪ければ経営に必要な数の患者さんを対応することができません。
回転率が悪くなる原因は人手不足です。
病院や病床数から求められる医師の需要に供給が追いついていません。
医療サービスを提供する人とそれを受ける人のバランスが崩れると、当然、患者一人当たりの医師の数が不足します。
人手不足によって回転率が大きく減少すると、経営を圧迫する状況が生まれてしまうのです。
このように、開業することができても、しっかり対策をしていなければ回転率が悪くなります。
少子高齢化によって医師不足の問題は簡単に解決できませんが、何か手を打たなければ運営を続けていくことができません。
手遅れになる前に、専門家などに相談してサポートをしてもらいましょう。