株式会社リアルコンテンツジャパン|医療法人設立などの医療・介護分野の専門家

COLUMN コラム

公益財団の医療法人における訪問診療の特徴とは

国民のニーズに応えるサービスを


公益財団などの医療法人の設立を検討している院長は、どのように他院と差別化を図るべきか考えなければなりません。
また、公益財団は非営利を追求しなければならないため、収益を目的とした事業は制限されており、不特定多数の者の利益を実現することを目的として運営するのが基本です。
そのため、公益財団などの医療法人を設立する際は、組織の利益のためではなく全国民が安全で安心した医療を受けられるサービスを提供する取り組みが求められます。
しかし、法人を運営していくためには収益が必要です。
患者がいなければ事業を継続していくことが難しいでしょう。
他院と差別化を図り、より多くの患者に利用してもらえる病院を作り上げていかなければなりません。
内科にも消化器科や循環器科などがあり、専門性をアピールすることも一つの方法です。
最近では少子高齢社会を背景に、住み慣れた地域で最期まで自分らしく暮らしたいという人の願いがあります。
そのニーズに応えるために、訪問診療は重要な位置づけにあります。
訪問診療の特徴を知り、国民のニーズに応えられる医療サービスを提供してみてはいかがでしょうか。


どんな特徴があるのか


訪問診療は在宅医療とも言いますが、これは患者の具合が悪くなった時だけ医師が自宅などに診察をしにいくものではありません。
家族と同居しておらず、一人で通院が難しい患者の自宅に定期的に医師が伺い、計画的に健康管理を行うのが特徴です。
また、それだけでなく緊急時には365日、24時間体制で対応し、必要であれば臨時往診や入院先の手配も行います。
病気を自宅で治療するだけではなく、日頃から病気や怪我のリスクを回避し、入院を未然防ぐという重要な役割も果たすのです。
患者にとっても通院の負担が減り、何かあっても24時間体制で対応してくれるため家族も安心できます。
また、厚生労働省の試算によると2025年には在宅医療を必要とする人数が益々増加するとしています。
医師の報酬も比較的高額であり、病床を削減して在宅を充実させる案も社会保障審議会で示されています。
今後も新規参入が増えることも予想されるため、特徴を知った上で早い段階から取り組んでみてはいかがでしょうか。