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COLUMN コラム

公益財団の医療法人に求められる質の向上とは

2つの種類


公益財団医療法人は医療サービスを提供することはもちろん、その提供するサービスの質も考えていかなければなりません。
患者さんが病院を決める際には安全、安心できるだけでなく質の高さも重視する傾向にあります。
医療サービスを提供する公益財団医療法人は、多くの患者さんから求められる医療機関となるために、質も向上させていきましょう。
今の医療機関に求められる質の向上には2つあります。
1つは、機能品質です。
これは設備や技術、検査の精度など医療機関として提供することができる機能的なものを言います。
言い換えると提供価値です。
もう1つは、知覚品質です。
これは、診察や受付、お会計など医療機関を利用した際の体験を通じて知覚する患者さんの情緒的な部分です。
情緒価値と言い換えることができます。
この2つのうち、患者さんから求められる公益財団医療法人になるためには、知覚品質の向上が欠かせません。


全体的な評価に影響を与えるのは知覚品質


機能品質は医療技術の発展によってどこも大きな差が出にくくなってきており、患者さんから見ても違いがわからない場合は病院そのものの評価につながりません。
一方で、知覚品質は病院の評価に大きな影響を与えます。
品質が悪いと低評価の口コミを生み出し、それが周囲に広がると、その地域での評判が下がってしまうため注意しなければなりません。
雰囲気が悪い、先生が話を聞いてくれない、スタッフの対応が悪いと言った意見が医療機関全体の低評価につながるため、改善できる部分は、すぐに取り組むことが大切です。
しかし、どの部分を改善するべきかわからない場合もあるでしょう。
院長先生は専門家であるため医療業界には詳しいですが、その専門職ゆえの自負が患者さんの視点を見失うことがあるのです。
患者さんの目線に立ち、どのようなことが喜びと感じるのか、何が特徴なのかなど一度考えてみてはいかがでしょうか。
自身だけでなく他のスタッフと話し合い、より良い病院にするために必要なことは何かを考えるのも一つの方法です。
他にも専門家に相談し、作り上げていくこともできます。
評判が下がる前に改善してみてはいかがでしょうか。