株式会社リアルコンテンツジャパン|医療法人設立などの医療・介護分野の専門家

COLUMN コラム

開業時の人材教育について 

病院開業前には業務スタッフ確保を

医師一人で病院におけるすべての業務をこなすことはできません。これは病院運営も同様です。業務をスムーズに行うためには、医師を支えてくれるスタッフが必要不可欠となるでしょう。

病院の規模によりますが、必要なスタッフは大体5~10人くらいだと考えられます。ある程度人数がいれば、例えば急に休む人が出たとしても、他の人で業務の代用が効くはず。病院運営に支障が出ることもありません。



そこで病院を開業する前に、スタッフの採用や確保を行いましょう。スタッフの雇用はすぐに決まることはありません。募集を始めて採用決定するまで、少なくとも6週間程度かかってしまいます。業務によって採用するスタッフも異なってきますから、早めに準備を行いましょう。

スタッフの採用が決まれば、その人材教育が待っています。開業直前に人材を採用してしまうと、人材教育が不十分なまま開業することに。そして人材教育が徹底されていないと、経営者の思いとは違った病院になってしまう可能性があるのです。そのため早めに人材を確保し、教育していくことが大切になります。


技術力だけではダメ

病院を開業する場合、高い経験と技術力のあるスタッフを採用しようと考えるかもしれません。しかし高い技術力がある人を雇えば、その病院の運営が軌道に乗りやすいわけではありません。



病院には多くの患者さんが訪れます。もちろん技術力・経験値が高いことは望ましいですが、優しさを持って接することができなければ、患者さんはすぐに病院から離れていってしまうでしょう。中には医師や看護師に対して不満はないものの、受付スタッフの愛想のなさに辟易してしまうという病院もあります。

医師や看護師、受付のスタッフに至るまで、不愛想な接客は厳禁。患者さんに対して愛情と優しさを持って接することが大切であり、この点についてはスタッフに教育が必要です。そうすれば病院に訪れた人が、口コミで「あの病院は良い」などと広めてくれます。



HPやチラシで病院をアピールすることは必要です。しかし患者さんの口コミで良い評判が広まれば、噂が噂を呼び、多くの患者さんが訪れるようになります。そうすれば、自然と経営も軌道に乗りやすいのです。