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COLUMN コラム

公益財団の医療法人による開業した場所が失敗した事例とは

事例を知っておこう


公益財団医療法人を設立する際に、開業する場所選びに迷うことがあるのではないでしょうか。
公益財団医療法人は個人よりも規模が大きくなり、何度も簡単に移転することができないため、場所選びは失敗できません。
しかし、失敗した事例もあります。
場所が悪いだけで安定した利益が出るまで資金繰りが大変になり、院長先生自身が苦労をすることになるでしょう。
逆に、いい場所を選ぶことができれば収益が順調に上がって悩むことはないはずです。
成功するポイントを知っておくことも、もちろん大切なことですが、失敗の事例を知っておくことでトラブルを回避することが可能です。
これから公益財団医療法人を設立しようと考えている院長先生は失敗の事例を知り、開業の準備を進めてみてはいかがでしょうか。


調査をした上で選ぶことが大切


一つは診療科目と場所が合っていなかったという事例があります。
イメージだけで選ぼうとしている先生もいるでしょう。
例えば、人口が増加傾向にあると考えた地域で小児科を開業した結果、予想が外れてお年寄りが多くなり、子供が少なかったなどです。
しっかりと統計データを調べたり、診療圏調査の結果を知った上での検討であれば問題はありませんが、自分の地元であっても人口動態を確認せずにイメージだけで決めてしまうのは危険です。
また、整形外科を開業する際に必要になるリハビリ施設は、ある程度広い土地でなければなりませんが、候補地が少なく傾斜のある土地を選んでしまったという失敗事例もあります。
自分では問題ない傾斜であっても患者さんが通院しにくく、建物の中にスロープや段差を作ることになり、コストがかかってしまったケースがあるのです。
他にも、親が所有している土地で開業した結果、医業収益が上がらず損をしたという院長先生もいます。
新しく購入する必要がないため初期投資はかかりませんが、開業にあっていないと収益を上げることができず、経営が難しくなってしまいます。
有効活用したいものですが、患者さんが集まるところはどこなのかといったポイントを意識して探すことが大切です。
さらに、昔と今では状況が大きく異なります。
昔は患者さんが多いところだったとしても、今は少子化が進んでいることや人が集まるところが変化してきているため、しっかりと調査をして決めましょう。