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COLUMN コラム

公益財団の医療法人における開業時期の見極め方とは

いつ開業するといい?


個人経営から公益財団などの医療法人に移行を考えている院長先生もいるのではないでしょうか。
法人化することで個人では得られないメリットがあります。
全てのケースでメリットがあるわけではありませんが、税制上の優遇措置や相続対策を行いたい場合は、公益財団医療法人などを立ち上げた方がメリットはあると言えます。
しかし、気持ちを固めていざ動き出そうとした時に、いつ設立するべきか迷うこともあるでしょう。
公益財団などの医療法人を設立する際の悩みの一つとして、開業時期があります。
院長先生それぞれの状況があり、ベストタイミングには個人差がありますが、多くの場合は春先と秋口の2つの時期に集中することが多いようです。
必ずしもこの2つの開業時期がベストというわけではないため、経営戦略を練った上で検討していく必要があります。


季節変動を意識しよう


開業時期を決める際に知っておきたいポイントがあります。
一つは、季節変動があるという点です。
全てではありませんが、ほとんどの分野では季節変動があります。
例えば、内科ではインフルエンザや風邪が流行するのは秋から冬にかけて、耳鼻科は花粉が増える春先、皮膚科では虫刺されやあせもが増える梅雨から夏にかけて需要が増えるのです。
毎年のことであるため、わざわざこのタイミングを狙わなくてもいいと思う院長先生もいるかもしれませんが、季節変動を考慮すると様々なメリットがあります。
患者さんのニーズに合わせて開業すると、告知のインパクトが大きくなったり、認知度が向上したり、資金繰りが不安になる設立当初でも初診中心の患者さんが多ければ運転資金に余裕が生まれるなどです。
医療機関で働くスタッフも設立時から来院数が多ければ、人気のあるところで働いているという実感が湧き、モチベーションアップにつながります。
このように、スタートからスムーズに進めていけるため、季節変動を意識する先生が多い傾向にあります。
その中でもベストはニーズが最も高まる2ヶ月前です。
設立の準備に時間がかかるため、戦略を練って計画的に進めていきましょう。