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COLUMN コラム

公益財団の医療法人における診療予約システムの取り入れ方とは

患者さんの満足度を下げないための対策


公益財団医療法人を設立する際、患者さんの待ち時間についても考え、対策をしなければなりません。
一人当たりにかける診察時間をある程度決めていても、その通りに行かないことも多いです。
病院は待ち時間が発生するものだとわかっている患者さんもいますが、あまりにも長いと満足度を下げる要因となります。
公益財団医療法人を設立した当初は患者数も少なく、スムーズに診察を進めていくことができても、患者数が増えると次第に間に合わなくなってくるものです。
満足度が下がれば、他院に流れる恐れがあるため対策を考えてみてはいかがでしょうか。
スタッフや医師の数を増やすというのも一つの方法ですが、人件費の問題が発生するため、気軽に採用できない問題です。
そこでおすすめの方法は診療予約システムです。
診療予約システムは待ち時間の短縮、混雑の緩和、分散を目的としたツールであるため、患者さんとの間で発生するトラブルリスクを軽減することができます。
これから公益財団医療法人を設立しようと検討している先生は、早い段階から取り入れてみてはいかがでしょうか。


2つの特徴を知っておこう


診療予約システムにも様々な種類がありますが、大きく分けると時間と順番の2つです。
時間予約はあらかじめ10分や30分など枠を設けておきます。
予約通りに患者さんが来院し、診察時間が間延びしなければ待ち時間を無くすことが可能です。
しかし、患者さんは予約した時間に診察が受けられると思って来院するため、前の患者さんが長引くとクレームにつながる恐れがあります。
また、枠がいっぱいになると受けられない人が出てくるというのもデメリットです。
一方、順番予約というのは午前と午後に分けて番号札を発行し、受け取ってもらう方法で、スマホやパソコンなどで状況を確認し、自分の番号が近くなったら来院してもらいます。
無駄な時間を省くことができますが、順番通りに来院してくれない場合があり、医療機関側が臨機応変に対応しなければなりません。
このように、それぞれ特徴が異なるため、診察の仕方や先生の要望に沿うものを選んでみてはいかがでしょうか。