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COLUMN コラム

公益財団の医療法人が債務超過になった場合には

少額でも放置してはいけない


公益財団における医療法人が債務超過になった時、どうすれば良いのかわからない院長先生も多いのではないでしょうか。
資産総額を超過している状態に悩んでいる公益財団の医療法人もあるはずです。
少額の超過であっても、放置し続けると莫大な金額に膨れ上がる恐れがあるため、手遅れになる前に改善していかなければなりません。
また、融資にも影響を与えます。
現金以外の資産を換金しても、負債額に足りない状態は金融機関も好印象を持ちません。
申し込みをしても断られるどころか、解散するのを遅れて返済を早めたり、少しでも回収額を確保しようと金利を上げてきたりするケースもあるのです。
手の施しようがなくなる前に、解決策を見つけて早期に取り組む必要があります。


利益を上げて解消する方法


債務超過になったときの解決方法は様々ですが、まずは利益を挙げて解消する必要があります。
利益を出すことができる公益財団などの医療法人は、利益を上げるための取り組みをすることで解決するかもしれません。
例えば、お金をかけずに広報活動を行ったり、無駄な費用を削減したりするなどです。
理事報酬が高額に設定されているなど赤字が続いている理由を明確にし、改善してみてください。
理事報酬が高すぎるのであれば、減額するだけです。
このように、なぜ赤字なのか原因が特定できれば解決策も見えてくるでしょう。
しかし、どんな手を使っても利益が上がらないこともあるでしょう。
問題がひとつではないこともあります。
その場合は、専門家のアドバイスを受けるのも一つの方法です。
院長先生は医療の知識があっても、経営についてはプロではないため、専門家に相談をする必要性があるかもしれません。
原因の特定も、外部から客観的に見るとわかることがあります。
現状を改善するためにも、専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
また、債務超過はあってはならないことですが、全てのケースが悪いわけではありません。
近々、自分の子供に承継する予定がある場合、債務超過が起きている段階で、持分の贈与をすると評価がゼロになり、相続税対策になります。