株式会社リアルコンテンツジャパン|医療法人設立などの医療・介護分野の専門家

COLUMN コラム

公益財団の医療法人に求められる将来の姿とは

求められることとは


これから公益財団における医療法人の設立を検討しているドクターは、求められる将来の姿を理解した上で立ち上げることが大切です。
個人開業とは異なり、非営利性が求められる公益財団は院長先生がしたいように経営するのではなく、不特定多数の者の利益を増進する事業を行わなければなりません。
一般企業では受けられない税制上の優遇措置も受けられるため、求められる将来の姿に近づけるように運営する必要があるということです。
それぞれイメージしている将来の姿があるかもしれませんが、非営利性を徹底した医療法人を設立しましょう。
中には長年、利益を追求した誤った運営をしているところも少なくありません。
非営利性がなく、法律違反を犯している医療法人もあるのです。
長く誤った運営をしていると指導だけでは簡単に修正することができません。
初めから正しい姿を知ったり、早い段階で法人としてのあり方を改めたりすることが大切です。


非営利性を徹底しよう


望ましい姿というのは、余剰金を出資者に帰属せずに安定確保し、永続可能な法人であることです。
医療費の高騰は病院の7割が私的であるように民間に対して過度に依存していることが原因の一つだとされています。
高額な投資回収に意識が向いてしまいますが、利益追求型に走らせない工夫が必要です。
また、人件費の抑制にも注意してください。
過度な抑制は医療の質を低下させます。
人員を削減しすぎると真のあり方を見失うため、人件費や人員のバランスに要注意です。
健康保険に対しても収益性を重視するのではなく国民医療を保障するためのものであるという正しい認識を持つことが大切です。
医療機関の健康保険に対する姿勢が正しければ、保険医療の履行に繋がり患者の負担が軽減されたり良質な医療を保障できたりするようになるでしょう。
このように、一般企業とは経営の仕方が異なります。
単純に利益だけを求めて経営することはできませんが、ある程度の収益がなければ安定、永続可能な法人にはなりません。
法律の知識も必要になってくるため専門家のサポートを受けながら運営をしてみてはいかがでしょうか。