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COLUMN コラム

クリニックを開業する際に注意したい松竹梅論 

ビジネスで売上を伸ばす松竹梅論

新規ビジネスを行う上で知っておいたほうがよい知識として、松竹梅論というものがあります。

これは、3つのものを提示されたときに多くの人は真ん中のものを選択するという理論です。

例えば、松竹梅のうな重があったら多くの人は中間の竹を選択します。

人間には極端の回避性という性質があり、極端なことを回避する傾向にあるからです。

選択肢が2つだと、多くの人が安いほうを選び利益に直結しませんし、4つ以上だと選べずに購買を回避しようとすらします。

これは多くのビジネスで参考にされている理論であり、いろいろな業界で売上を伸ばすために使われています。

ビジネスを学ぶ人なら知っておいて損はありません。


要注意、松竹梅論は開業医には使えない

さまざまなビジネスで効果のある松竹梅論ですが、しかしながらこれは開業医の世界では使えませんので注意が必要です。

病気の治療においてはたとえよく効くからといって患者が極端に高価な薬を買うことはしませんし、かといってあまり効くかどうかわからない薬を安価な価格で買う人もいません。

ましてや、人気メニューなどといって特定の治療を宣伝すると、ほんとうにこの治療院は大丈夫なのかという不安まで掻き立てることになりかねません。

このようなことはやってはいけませんので、注意が必要です。

開業医が患者へ提示するベストな選択肢とは何でしょうか。

開業医は、松竹梅論でいえばいつも松を提供する必要がありますが、それは患者にとっての最適なプランであるということです。

もちろん、患者によって最適な選択肢は違ってきますので注意が必要です。

開業医にとって必要なことは、その地域のニーズをしっかりと理解することであり、一人ひとりの患者に注意を払って真摯に向き合い、人気メニューでも誰かの治療でもない、その患者だけのための治療をすることが必要になります。



ですので、一人ひとりをしっかりと見ることが大事です。