株式会社リアルコンテンツジャパン|医療法人設立などの医療・介護分野の専門家

COLUMN コラム

公益財団の医療法人におけるマーケティングの重要性とは

なぜ必要なのか


マーケティングは株式会社や合同会社など営利を追求する組織に必要なものだと思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、公益財団における医療法人など非営利を目的とした事業を行う組織にも必要なことです。
公益財団などの医療法人は、これからの病医院経営を考えて、マーケティング思考を持つことが重要だと言えます。
近年、若者が増えない中で高齢化が進み、医療を取り巻く環境が厳しさを増していますが、安定した経営を続けていくためには地域住民から選ばれる病医院とならなければなりません。
しかし、環境はどんどん変化していきます。
例えば、疾患が生活習慣病になってきている、治療から予防が重要になってきているなどです。
その変化にどのように対応すべきか、今まで以上にマーケティング思考が重要になってくるのです。


変化に対応していくには


現代は疾患が変わってきて、生活習慣病がメインになり、治すためには治療が必要ですが、これまでのように短期で治るものではなくなってきています。
また、特定健診や特定保健指導など予防への意識も高まってきていますが、全ての人が積極的に行くわけではありません。

人の好みで行動が決まってきており、ニーズに応えるのではなく国民の欲求をどう扱うかという考えが大切になってきます。
介護においても地域や生活に密着しており、利用者の価値観が受けたいサービスに影響を与えます。
営利目的の企業は、商品やサービスが消費者に与える利益、利便性のことを顧客価値とする見方がありますが、医療現場では患者のQOLを最大限にするという考えが求められ、それを価値とみるのです。
大きな病院は黙っていても患者や優秀な医師、看護師が集まってきますが、方向性を一つにするような戦略は難しいようです。
逆に小、中規模はマーケティングが非常に重要になってきます。
それは患者も医師、看護師も選択肢が多くなるからです。
その場合は、従業員の満足度を高めることも大切になり、他院と差別化を図って専門性をアピールする必要性が出てきます。
公益財団もそれぞれの状況によって戦略方法が異なりますが、専門家のアドバイスを聞きながら変化に対応できる戦略を立ててみてはいかがでしょうか。