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COLUMN コラム

分院を開業する際の注意ポイント 

分院の開業のタイミングは?

病院を開業して5年から7年が経過すれば、経営も軌道に乗ってきます。中には次のステップとして、分院を開業したいと思い始める人もいるでしょう。あるいは、今がそのタイミングだという人がいるかもしれません。



ではいったい、どのようなタイミングで開業をしていくのがベストなのでしょうか?



手元に多くの資金が集まるようになった頃が、分院のタイミングだと考える人もいるようです。しかし、病院の機能を分化したいと考え始めた時期こそ、ベストなタイミングだと考えられるでしょう。

例えば、今までは外来での診察の実に対応していた病院が、新たに在宅専門での施設建設に乗り出す。あるいは、病院にとってサテライト機能を果たすような分院の設立などがそれに当たります。本院の補完的な役割であったり、本院とは異なる機能を持つ分院を持ったりすることが、より大きな成功を得るためのポイントになるのです。



そして分院を行うのであれば、法人化しなければなりません。個人の医師が複数の病院を持つことはできないので、開設したい場合、広域医療法人の認可を厚生労働省から受けるか、別に理事長として医師を擁立する必要があります。


失敗しないためのポイント

分院を開業した後に失敗しないためにはポイントがあります。分院は別の医師に任せるのですから、信頼できる医師を雇い、考え方が大きく異なる人は雇わないようにすることが大切です。考え方の違いから端を発しトラブルに発展してしまったり、分院が自分の思い描いていたような病院にならなかったりすることがあるでしょう。医師を雇うときには、細心の注意を払うことがポイントです。



医師は、人材紹介会社に紹介を依頼することもできます。しかし自分の出身大学の人脈を頼ったり、知り合い医師の人脈を頼ったりして人材を確保した方が、信頼できる人を見つけられるでしょう。出身大学が同じ、あるいは知り合いからの紹介であれば、紹介者がこちらの意図や考え方を理解してくれているので、ふさわしい人材を紹介してくれるはずです。

また、本院と分院が全く別の機能を持っていたとしても、コミュニケーションを密にはかっていくこともポイントです。