株式会社リアルコンテンツジャパン|医療法人設立などの医療・介護分野の専門家

COLUMN コラム

個人病院と医療法人の違い 

医師による個人開業医からの医療法人成り

個人と医療法人には、それぞれに長所があります。
個人開業している医師が医療法人を設立する、いわゆる医療法人成りをする場合のメリットは様々あるとされます。
いきなり法人からはじめるケースも稀にあるようですが、一般的にはこちらが多数派です。
まず、事業展開の幅が広がるという点です。
個人開業での診療所数は1ヶ所ですが、法人化すれば他の医師を管理者として置くことで、分院の開設も可能となります。
次に、金銭的に病院事業の安定化が図れる点です。
法人成りした場合、経営基盤が強化され、患者さんや業界における信用力もアップします。
これらは純粋な収益向上にとどまらず、金融機関からの融資や職員募集をおこなう上でも強みとなります。
また、個人経営であれば超過累進税率で最高50%の税率で課税されますが、法人なら一律税率となるため、節税面でも有効です。
その他、廃業もしくは死亡した場合において、退職金が受け取れることも大きなメリットです。
このように、法人成りのメリットは安定した経営が期待できるというところです。
さらに医業の永続性を図れるため、自身の代に留まらず、次代、その先の代へと事業を継承できることでも安心感が得られます。


個人のままで医師を続けるメリット

純粋に経営面のメリットを増やしたいという観点であれば、医療法人の方が明らかに魅力的です。
しかし、個人医師として運営していたときと比較すると、圧倒的に大変な手間がかかります。
そのため、金銭や安定に関するメリットを良しとするか、規模は現状維持のままながらも気楽な事業継続を望むかが比較のポイントとなってくるでしょう。
個人事業の主なメリットは、開業は届出のみでよく、商業登記が不要、決算書の届出が不要、立ち入り検査が原則的にないといった部分です。
現在、個人開業の医師で医療法人化を目指しているのであれば、やるべきことは大きく増えます。
その点も考慮した上で、法人化を検討されることをお勧めします。