美容クリニックの集客を成功させる!Web戦略からオフライン施策まで徹底解説

美容クリニック開業

2025/5/1 2025/5/1

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この記事の監修

古川 晃

行政書士法人RCJ法務総研 代表 / 行政書士 
株式会社リアルコンテンツジャパン(経済産業省認定経営革新等支援機関) 代表取締役

古川 晃

医療許認可の専門家として17年、医療法人設立・分院開設・合併・解散・一般社団法人による診療所開設など医療許認可1500件以上 クリニック様の助成金・補助金・融資などの資金調達100億円以上の支援実績

美容クリニックの開業を目指すにあたって、多くの方が直面するのが「どうやって患者を集めるか?」という課題です。

技術や機材がいくら優れていても、集客に失敗すればクリニック経営は立ち行きません。

もちろん、技術や機材が優れているのであれば、それをしっかりとブランディングして認知を拡大することも重要です。

本記事では、美容クリニックの集客に関する最新のWeb戦略から、地域密着型のオフライン施策までを徹底解説します。

これから開業を予定している方に向けて、成功するためのポイントを丁寧に解説していきます。

美容医療市場の現状

まずは美容医療市場の現状について解説します。

市場は右肩上がり、でも競争は激化

近年、美容医療市場は大きく成長を続けています。

2023年時点で国内市場は5900億円を超え、富裕層はもちろん、特にここ数年は20〜30代の若年層を中心に美容施術への関心が高まっています。

一方で、美容クリニックの新規参入も相次ぎ、都市部を中心に競争は年々激化

廃業するクリニックも増えていますから、今や「開業すれば患者が自然と集まる」時代ではなくなっています。

 

また、金融機関も保険診療を行わない自由診療のみのクリニックに対して融資が慎重になってきています。

以前のように湯水の如く融資をしてくれる時代ではありません。

このような背景からも、開業前の段階から綿密な集客戦略を立てることが成功のカギとなるのです。

自社の強みや差別化ポイントを明確にする

ターゲット顧客を明確にする

集客の第一歩は、「誰に届けたいのか」を明確にすることです。

  • 20代前半の美容初心者女性
  • 30〜40代のエイジングケア希望者
  • 男性向けの美容施術に特化

など、明確なターゲット設定によって、訴求内容や媒体選定が変わります。

それぞれが独自の強みを活かしブランディングし、独自のポジションを取りに行く必要があります。

競合を分析する

近隣エリアの競合クリニックをリサーチし、「価格帯」「提供メニュー」「内装」「Webサイトの印象」などを比較しましょう。

その中で「自院が提供できる独自の価値」は何かを探ります。

例:

  • 医師による完全カウンセリング
  • 駅近+完全個室での施術
  • 医療脱毛に特化+都度払い対応

戦略の基本は、敵を知り己を知れば百戦危うからず。 調査が8割を決めると言っても過言ではありません。

決して負けないポジションを見つけ出しましょう。

許認可や行政手続きにも差が出る

都心部は特に立地の良い店舗物件の取り合いです。

見つけたらすぐに分析をして押さえないと他に取られてしまいます。

ですが、焦ってどんどん進めてしまうのは大変危険です。

診療所を開設するには、保健所に対する行政手続きがあり、開設するには保健所職員による実地検査があります。

要件を満たさなければ、工事のやり直しになることもあります。

意外と見落としがちなのが、医療機関としての行政手続きです。お役所を甘く見てはいけません。

開業時に保健所への開設届や消防設備の対応、広告表現のチェックなどを怠ると、集客どころか毎月家賃や人件費は発生するのに、開業そのものが容赦無く大幅に遅れることもあります。

開業計画段階から、事前に医療分野に詳しい行政書士に相談しておくことで、スムーズなスタートが切れます。

美容クリニックのオンラインでの集客方法

まずは最近主流になりつつある美容クリニックのオンラインでの集客方法をいくつかご紹介します。

SNS運用(Instagram・X・TikTok)

美容クリニックと相性がよいのがSNS集客です。

特にInstagramやTikTokは、ビフォーアフターや施術動画の拡散に適しています。

  • 院長やスタッフの顔が見える「信頼感」
  • 症例写真で「施術の実績」
  • ストーリーズやライブ配信で「リアルな雰囲気」

を伝えることで、共感や予約へとつなげることが可能です。

このクリニックは誰に何を提供し、どんな価値があるかの情報発信をして、認知をえる必要があります。

誰も知らないクリニックには誰も人はやってきません。認知の獲得にまずは全力を注がなくてはいけません。

📌ハッシュタグの活用例:「#美容クリニック東京」「#医療脱毛安い」「#ヒアルロン酸注入〇〇(地名)」など

SNSを研究し、どのように展開していくか計画をしていきましょう。

WEB広告運用(Google広告・Meta広告)

広告費をかけられる場合は、リスティング広告やディスプレイ広告も効果的です。

  • 検索連動型広告(例:「〇〇駅 美容クリニック」で表示)
  • リマーケティング広告(過去にサイトを訪れた人に再アプローチ)

費用対効果を見ながら運用するには、広告代理店や運用代行業者と提携するのも一つの方法です。

ただし、業者はたくさんいます。中には悪質な業者もあります。

しっかりと実績を確認し、何社か相見積もりを取ったり、プレゼンを聞いたりして確認をしてから契約をしましょう。

特に重要なのは実績です。

なんとなく人が良さそうだから、という理由で選び失敗する事例はとても多いです。

SEO対策(検索エンジン最適化)

「美容クリニック 開業」「医療脱毛 東京 安い」といった検索キーワードで、Webサイトが上位に表示されるよう対策することも重要です。

  • エリア+施術名でのローカルSEO強化
  • 施術内容・料金・症例写真・スタッフ紹介ページの充実
  • 口コミやQ&A形式のコンテンツ

を掲載することで、信頼性とSEO評価を同時に上げられます。

Webサイト改修

Webサイトは「最初に訪れる店舗」とも言える存在。以下の点に注意しましょう。

  • スマホ対応(モバイルフレンドリー)
  • 医療広告ガイドラインに準拠した表現
  • 予約フォームの使いやすさ
  • 安心感を与えるデザインと実績掲載

近年、保健所はホームページやSNSをかなりチェックしています。

コンプライアンスに抵触し行政から指導が入ることが増えています。

作成段階で医療広告ガイドラインを遵守しているか、専門家にチェックしてもらいましょう。

美容クリニックのオフラインでの集客方法

続いて、オフラインでの集客方法についてもいくつかご紹介します。

近隣住民へのアプローチ

クリニック周辺に住む方をターゲットに、ポスティングチラシや看板広告、駅構内広告などを行う昔ながらの方法もあります。
「オープンキャンペーン」や「無料カウンセリング」などを打ち出すと効果的です。ただし、医療広告ガイドラインは遵守しましょう。

既存顧客からの紹介

美容クリニックでは、「紹介による集客」が非常に効果的です。
紹介特典(紹介した方・された方の双方に割引など)を設けることで、満足度の高い既存患者から自然な口コミが広がります。

イベントへの参加・共催

地域の健康・美容イベントにブース出展したり、他業種(美容室・エステなど)とコラボして共催セミナーを開くのも有効です。

  • ミニ講座「美容医療の正しい知識」
  • 無料肌診断やワンポイントアドバイス

など、信頼構築と集客が同時にできる手法です。

美容クリニックの集客における注意点

美容クリニックの集客における注意点を2つご紹介します。

医療広告ガイドラインを遵守する

美容クリニックの広告には医療法に基づく厳しい規制があります。

例えば

  • 「絶対に治ります」「効果を保証します」などの表現は禁止
  • ビフォーアフター写真の使用には条件あり
  • 体験談の掲載には事実確認・明確な表示が必要

違反があると行政指導や罰則のリスクもあるため、開業前から医療広告に強い行政書士やWeb制作会社に相談することをおすすめします。

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薬機法違反にならないように注意する

美容医療は医薬品や医療機器を扱うため、薬機法(旧・薬事法)にも注意が必要です。

医療機器の効果・効能を誇張する表現や、承認を受けていない施術を紹介することは、違法広告となる恐れがあります。

まとめ

美容クリニックの開業において、集客戦略は成功を左右する重要な要素です。

Web・SNS・広告などのオンライン施策と、チラシやイベントなどのオフライン施策を組み合わせながら、ターゲットに合わせたアプローチを設計することが必要です。

また、開業には保健所への届出、消防設備の設計、広告表現の制限など、法的な準備も不可欠。

医療許認可に強い行政書士や実績があり信頼できる開業コンサルティング会社等と連携することで、法令遵守と集客効果の両立が実現できます。

「集客は開業してから考えればいい」では遅すぎる時代。

ぜひこの記事を参考に、事前準備と戦略的思考で、美容クリニック開業を成功に導いてください。

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